top of page

先進の技術を集約したコーティング

アンカー 1

ホーローとは一般に金属の表面に無機ガラス質の釉薬を焼きつけたもので、金属の特性と釉薬の特性を生かし、強度と美しさ、耐食性などを兼ね備えた複合素材であります。

金属は一般に機械的強度が大きく、熱伝導性や加工性もすぐれているなどの特徴を持っていますが、腐食しやすいことや傷がつきやすいなど短所も持っております。

一方、うわぐすりは色彩性に優れ、その表面が美しく、耐食性、耐熱性、耐摩耗性に優れているなどの特徴を持っていますが、機械的な強度に乏しく壊れやすいなどの短所も持っております。

これらの短所をお互いにカバーし、長所を生かすために金属と釉薬を組み合わせたものがホーローです。

またホーローは用途や目的に応じて金属や釉薬が選定されるのはもちろんですが、釉薬と金属の複合体として成り立つために、釉薬の焼成温度や両者の熱膨張係数、界面の密着などの問題を解決してできたものです。

ホーローの特徴
​素材は通常一般に用いられるホーロー用鋼板のホーロー加工がなんと言っても一番多いのですが、一部には素材にステンレスを使ったホーローもあります。
一般にはこの素材をプレス加工して、希望の形に仕上げた素地(生地ともいいます)を前処理で表面に着いた油や汚れを取り除いて硫酸でエッチング(表面の粗面化)し、ニッケルメッキ(密着用触媒)を施したものに釉薬を塗り、乾燥して焼成炉(800~850℃)で焼きつける工程がとられます。
特徴としては
耐熱性:焼成温度が850℃前後で作り上げるホーローは塗装や樹脂に比べて圧倒的な耐熱性を      持っています。
硬度/耐摩耗性:通常モース硬度4~5、特殊ホーローなら7~8 金属を摩耗から守ります。
電気絶縁性:ホーローはガラスなので絶縁性を有します。
熱伝導性:ホーローのベースには金属を使っておりますので有機物に比べて抜群の熱伝導度を
      持ちます。(特に銅ホーローは熱伝導性に優れております)
耐薬品性:酸、アルカリ、溶剤などに対して安定的に素地を保護します。
耐候性:塗装や樹脂は紫外線劣化や酸性雨により早期に使えなくなりますが、ホーロー         は半永久的に素地を保護します。
遠赤外線効果:加熱したホーロー面からは波長の長い遠赤外線が出ることがわかっています。
などなどホーローならではの面白い特徴を持っている素材なので、もっと色々用途があると思います。
ホーローの美しさももちろん追求していきますが、ホーローを外観部品としてではなく 今後は機能部品としてのホーローをもっともっとアピールしていきたいと考えております。
ホーローの種類
​弊社では通常ホーロー用鋼板を用いた加工をしています。
前処理にショットブラストが必要になりますが、ステンレスホーローも可能です。
特殊なホーローですが、調理時の汚れを分解する セルフクリーニングホーローもございます。
その他ご要望に応じて付加価値を持たせたホーローもご提案できます。
bottom of page